TRIP   2015年7月19日

反転のショートトリップ
@長野県松本市 ゆがみ、栞日の菊地さんに会う。【ドーナツ編】

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栞日菊地さんとのお話の続き。

前編にひきつづきこのドーナツ編では、
スターバックスとコーヒーのお話、おくさまのご登場、
ALPS BOOK CAMPを始めたきっかけ、松本でランチするとしたら、、
予想以上に松本に外国人が多いのはなぜ? といった話題が繰り広げられました。

全自動でも、一発一発に違いが出る

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ドリップを続ける菊地さん。

菊地さん:スターバックスのコーヒーって、いまはほとんどの店舗が全自動なんですけど、対応する人によって味変わってくるんですよ。

ほぼ全自動でも、抽出時間とか調節できるので、それを一発一発淹れるたびにちゃんと見てる人とか。
そうなってくると、味も変わってくるんです。

みっちゃん:へ~~そういうものなんですね。

菊地さん:もう5年くらい前なので、今はどうか分からないんですけど、すごい面白いと思ったのが札幌です。
札幌ってすごくコーヒーおいしいんですよ。

個人店も、3、4店舗のところも。
深煎りの珈琲のカルチャーなんですよ。札幌って。
だから、好みに合うというのもあるんですけど。

で、札幌のスターバックスに入ったら、どこのスターバックもめちゃくちゃうまくて。

明らかに違うんです。

東京で出発前に飲んだラテと、札幌についたときに飲んだラテがぜんっぜん違って。
でも、たまたまだとそのときは考えたんですね。

たまったま淹れてくれた人がベテランのバリスタで、ピークタイムでもなかったから、
ちゃんとしたやつを淹れてくれたんだろうなって。

で、そのあと、何軒か回って確かめたら、やっぱりおいしい!!んです。
すげぇ!!この町、珈琲がおいしい(笑)

まわりの喫茶店がいいから、味が育てられてるというか、
こうやって抽出しないと美味しいコーヒーにならないっていうのを理解されてるんだなって。

かい:地域によって違ってくるって面白いですね。

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菊地さんとゆがみメンバー(撮影のみっちゃんを除く)

菊地さん:スターバックスが、コーヒーのカルチャーに対してやった功罪ってたくさんあって。

エスプレッソって、イタリアのバルとかでバリスタが一杯一杯淹れるんですけど、抽出の時間が短いから、エスプレッソって呼ばれるのもあって、そこのいろんな状況を加味した上で淹れるから、その味ってすごくカスタマイズされてるんですよね。

でも、スターバックスだと、ピークタイムにずらーって並んじゃって、
一分間に何杯出さなきゃいけないっていう世界の中で、一杯ずつを調整するなんていうことは、まずできないんですね。

だから、そもそもエスプレッソってそういうもんじゃないのに、そうやらざるをえないというビジネスになっちゃってるので、難しいところですよねぇ。

それからアメリカーノは、お湯で割ることを前提としているから、その前提条件を加味した上での抽出をしないといけないんですよ。
お湯で割るから、普段よりもちょっと意図的に、きたなく落として、それをピュアのお湯で割って、ちょどよくなるので。

だから、ちょっと細かく挽くとか、温度を若干高くするとかさじ加減が必要なんだけど、
注文が、ラテ、ラテ、ラテ、アメリカーノとかになってくると、とにかくボタン押せ!みたいにならざるを得ない(笑)
早く落ちろ!!って(笑)

みっちゃん:そこ難しいとこですよね。

フヅクエさん行って思ったんですけど、お客さんと店主さんの関係とか、流れる時間とかがちょうどいいんですよね。

世代が一緒だからかもしれないけど、感覚的に、すごい求めてたカフェなんですよね。
ご飯もしっかり、おいしいし。近くにあったら、週一は行くと思う。
落ち着くし。本も僕より多いです(笑)

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時折見せる真剣なまなざしで「サービス」について語る。となりは、おくさま。

(ここで奥さん登場)

ゆがみ一同:こんにちは~
ほっしー:すいません、お忙しいところお邪魔してしまって。
おくさま:いえ、忙しくしてくださって、ありがとうございます。
菊地さん:なにそれ?(笑)
おくさま:いや、ほら、人が来ないと寂しいから(笑)
菊地さん:そうね(笑)

お店の箱の中に収まらない何か。

ほっしー:アルプスブックキャンプは、どういうきっかけで生まれた企画なんですか?

菊地さん:栞日と同じ考えで、
ぼくは、自分が住みたいと思った町に僕なりのスターバックス的なものをつくりたいというのがビジョンで、そうしたときにたまたま出会ったのが松本で。

松本にスターバックス的な何かをつくるとしたら、どういうコンテンツが入っていると面白いかなって考えときに、本屋さんだったっていう。

ただ、ぼくは本屋さんやってるんですけど、残念ながら昔からそんなに文学少年でもなくて。

もちろんいろいろ読んではきたんですけど、音楽も映画も趣味の範囲で。
それから松本は、いい古本屋さんっていくつかあるんですね。

だから、本屋さんやるにしても、そういう古本屋さんとかで尖ったものできないなっていう。
そうしたときに新刊の本屋さんだったら、チェーン系のお店はいくつかあるので、本がない町でもないんですけど、個性的な本を個性的なセレクションで紹介する本屋っていうのがなくて。

それは、松本に来た当初から松本にあったらいいなっていうコンテンツの一つで、松本の町を構成するパズルの一つのピースのような感覚で、そこをやろうかなって。

結果的に、お店の名前が本屋っぽい名前になってたっていう(笑)

名前が先にあって、次に町があって、最後にあったのが本屋かなって。

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栞日さんの本棚

菊地さん:長くなりましたけど、ALPS BOOK CAMPは同じ考え方で、長野県内で本屋さんやるとしたら、お店の箱の中に収まらない何かもあわせてやっていきたいっていう考えは、お店をやろうって決めた時点であって。
それで、本のイベントやろうかなって思って。

長野県内にある既存の本のイベントにない要素、あったらいいのにない要素を盛り込みつつ、
本のイベントってけっこういろんなところでやっているから、東京も含め、他でやってきた本のイベントの二番煎じにならないようにということと、その後続の他の町なりが、真似しようとしたときにどうしても真似できないものにしたいなぁって。

ぼくが松本を選んだ決定打も、町から眺めた山の景色だったりしたんです。
その山並みの風景とか、山の麓の自然の広がりとかが唯一無二のものというか、そこからは動かせないものだから、そこを活かそうと思ってアルプスの麓で本のイベントってところまで決まって。

いっそのこと、キャンプ場でやったらいいんじゃないかっていうことで、、というか、これもまた名前が先なんですけど(笑)

ALPS って決まって、BOOKって決まったから、ABで次「C」でしめたいと思って、どっちも、四文字だから、4letter(フォーレター)のCで始まる言葉といったら、CAMPしかなくて(笑)

で、けっこう県内のキャンプ場を探したんですよね。
そしたら、結果的に木崎湖っていう湖のほとりのキャンプ場が、おもしろがってくれて、場所が決まって。
幸いにして、想定してたくらいのお客さんに集まっていただいて、その後の評判や評価もぼちぼちついてきているので、今回も二回目を開催することになったんです。

ほっしー:出展者さん、けっこういますよね?

菊地さん:本関係の方は、前回が22、23くらいで、今回は35、36。

前回は、基本的には本を売っている方、店構えてる方とか、普段は別のお仕事されてて、イベント出展とかで本屋さんをされてる方だったりで、「本を売るイベント」っていう位置づけで前回はやったんです。

で、今回増えた分の方々っていうのが、本をつくっている側の方々で。
編集されていたり、個人でクリエーターとして、イラストでジン(ZINE)とかつくっている方とかで。

なので、本をつくる人が、本を売る人を飛び越えて、ダイレクトに読み手とつながる場にしたいなって。
それも他のイベントとの差別化っていうこともあるんですけども。

やっぱり、本のイベントって、本を売って、それを買うっていうものが多いから、そうでない何かをやりたいなと。
今回だと、murmur magazine(マーマーマガジン)の編集部の方とか、あとは長野を拠点に活動されている、Spectator(スペクテイター)さんとか。

ほっしー:スペクテイターは割と読んでまして、
先日も、松本でホールアースカタログ特集のを買いました(笑)

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ドーナツ量産ちう。

朝8時開店の栞日さん

ほっしー:まだ大丈夫ですか? すいません、居座ってしまってまして(笑)
菊地さん:ぜんぜん、ぜんぜん。日曜日の午前中は、いつも比較的このくらいぽつぽつって感じなので。
ほっしー:栞日さんって朝早くからやってますよね?
菊地さん:朝8時からやってます。

ほっしー:この通りって割と大手企業さんのビルとかあるので、そういう方がいらしたりとか?
菊地さん:じゃっかん、狙って八時にしたんですけど、ほとんど素通りされますね(笑)
そのかわり、八時に開けて、八時にいらしてくださる方は、この辺に住んでらっしゃる方で、お子さんを幼稚園に送ったあとのお母さんとか、
あとは旅行の方が比較的多かったりしますね。泊まられた人が翌朝、あまり朝から行くところがなくて、他のお店が開くまで、コーヒーここで飲むみたいな。
ほっしー:ぼく、前回来たときそうでした(笑)
このあいだもクラフトフェアが10時からだったので、そうすると、ホテル出て、フェア始まるまで行くところなくて、ここにサードプレイスあった!!!みたいな。

菊地さん:松本は、もの売ってるお店も、飲食店も、営業時間が短いんですよ。
夜がすっごい早くて、八時になるとアレ?みたいな。

だから、当初まだ妻が旅館に勤めていて、一人でやっているときは、すごい夜型のお店にしていて。
昼の11時に開けて、夜の11時までやるっていう。
それも、夜寄るところがない人たちのたまり場というか、呑んだあとの締めの一杯とか。

みっちゃん:朝はお強いんですか?
菊地さん:旅館から転職した先の軽井沢のお店がパン屋だったから、
ぼく製パンの手伝いとかも若干してたので、そうすると三時とかが出勤なんですよ!夏の一番忙しい時とか。
かい:えー、やべー。(自分、帰る時間だ、、、、とぼそり)

菊地さん:パン職人さんは、二時半とか三時とかに出勤して、仕込みやって、最後のパンまで焼き上げて。
それが、九時とか十時ですね。それで帰って、日中ゆっくりして、夕方くらいに寝てっていう感じ。
スターバックスのときも、ドライブスルーのお店で7時開店だったので、6時には出勤してましたね。
あとは、今朝からできるのも、二階に住んでるからっていうのも大きくて。
ほっしー:あ、この上ですか?
菊地さん:はい、ここが住処なんです。

おすすめランチ@松本 を教えていただく

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松本といえば、おそば屋さん。

かい:このあたりで、オススメのお食事できるところってありますか?
菊地さん:ぼちぼち、そういう時間ですね!なにがいいですかね?
せっかくなら、そばですかね?
ぶのさん:そばいいですね。
菊地さん:おそばだったら、野麦(のむぎ)っていうおそば屋さんですかね。すごくシンプルなお店です。
もし行かれるなら、電話してから行かれたほうがいいかもしれません。

あとは、蕎麦倶楽部 佐々木(そばくらぶささき)っていうところで、そこはセットで炊き込みご飯とかがついてますね。
おくさま:でもきょうは、日曜日だから、日曜日はそのセットやってないよ。
菊地さん:あっ、そうなの?
おくさま:そうだよー、お店自体は開いてるけど、ご飯がついてない。
菊地さん:あ、ありがとうございます。教えていただいて。

ほっしー:ははは、そういうコミュニケーションなんですね(笑)
菊地さん:けっこう今の普通です(笑)

おくさま:山がた(やまがた)さんとかもいいんじゃないかな。

ほっしー:ありがとうございます!逆に、鉄板のそば以外で何かありますか?
菊地さん:おそば以外だと、monkava(もんかば)さんはきょうはやってないんだった。。
そば粉のガレットで、そこは友人がやっているのですが、すごくおいしいのでぜひいつか!

おくさま:あといま、「かえるまつり」ってやってて、
縄手通り(なわてどおり)っていうところ、カエルをもてはやしているっていう。。

かい:もてはやしてるんですか(笑)
菊地さん:はっはっはっ。もてはやしてるって、なんじゃそれ(笑)
カエルがシンボルになってるんです。
ぶのさん:げろげろ(突然ぼそっと。。。)
ほっしー:言いたかったのね(笑)

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中町通り商店街の入り口

菊地さん:あとはそうだなー。
洋食とか松本だけでしか食べられないっていうわけじゃないんだけど、
内装が松本民芸家具っていう、民藝運動の流れの中で、松本で生まれた家具があるんですけど、
ちなみにそのショールームが中町通りにあるんですけど、
その松本民芸家具で、店内の調度品を整えてあるっていうお店がいくつかあって、
洋食屋の盛よし(もりよし)さんっていうところとか。
ほっしー:松本民芸家具の喫茶店は行ったんですよ!
菊地さん:「まるも」?
ほっしー:そうです!
菊地さん:あれに近い感じですね。
カレー屋さんだと、その中町通りに、「デリー」っていうところがあったり。

かい:あー、カレーきちゃいましたか(笑)

菊地さん:カレー反応いいですね(笑)
ほっしー:彼、カレーつくるの好きなんですよ。
菊地さん:そっか、そしたら松本民芸家具とかからはかなり離れちゃいますけど、
車があれば、メーヤウっていうカレー屋さんがあります。
二店舗あるんですけど、信州大学の近くにあるお店。

ほっしー:あー、メーヤウって東京の信濃町でも有名ですよ。
おくさま:ありますよねー、全国にいくつかあるみたいですね。
菊地さん:メーヤウっていうカレー屋さんが?
おくさま:なんかのれんわけしてるみたい。
おいしいですよね。信大の近くの。
ほっしー:大学の近くに出店するんですかねー。
信濃町も、慶應大学があって。

※そば派のぶのさんと、カレー派のほっしー、かい、みっちゃんでもめる(笑)

菊地さん:洋食屋さんだと「おきな堂」さんがありますね。
ほっしー:あ、「おきな堂」さんは、こないだクラフトフェアのときに、
お店出されてたんで、そこでカレーいただきました!
ご子息か分からないですけど、小学生くらいの男の子が、レモンスカッシュつくってくれました。

菊地さん:あとは、「しづか」っていう居酒屋さんがあるんだけど、きょうは休みかな。
ランチでも夜でも、お酒飲まなくてもアラカルトでいいんですけど、日曜と祝日が休みなんですよ。

ほっしー:じゃあ、そんな感じですかね。
菊地さん:せっかく松本にいらしていただいたので、おいしいもの召し上がっていってください。
ほっしー:すでに、美味しいコーヒーをいただきました!
菊地さん:うれしいです。
ぶのさん:じゃあ、お会計しよう。
菊地さん:はい、恐れ入ります!

帰り際に、松本に外国人の方が多いことについて

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雨、やみましたかねぇ。と菊地さん。

ほっしー:松本って、けっこうな割合で外国人の観光客の方いらっしゃいますよね?
松本城はいつもですかね?この間は、クラフトフェアで、中国人の方がかなりいらしていたイメージです。

おくさま:多いですね。飛騨高山がかなりPRをがんばっているみたいで、
そこから松本にもいらっしゃるみたいですね。 
飛騨高山とか、野猿公園とか、松本を回るといいよっていうルートを紹介してくれてるところがあるみたいです。

ほっしー:じゃあ、松本市がアジア圏に対して、アピールしてるわけってではなく。

菊地さん:たぶん、行政として力を入れているかっていうとそうでもなさそうですね。
ほっしー:飛騨高山は、アピールしてるっていうイメージありますね。

菊地さん:松本城自体は、世界遺産目指してるので、今後はもっとインバウンドのアピールをするのかもしれないけど。
ほっしー:松本城は、コンパクトなところとか、背景に山々が見えるところとか、けっこう好きです。
菊地さん:クラフトフェアのときは、それ目当てで確かに中国人の方とか、アジアの方が多い印象でしたね。
普段は、オーストラリアの方とか、ヨーロッパの方とかが多いですよ。

菊地さん:うちに来られるかたも、欧米系の方のほうが多いです。
ほっしー:そうなんですね!そういえば、フェアの日も欧米系の方がいらっしゃった記憶があります。

さいごに、ちょっと宣伝っぽくなっちゃうんですけど、ちょうど栞日さんに置いていただいている『ゆがみ』の「フォークロア」は、
各自いろんな意味があったりなかったりなんですけど、ぼくにとっては、数年前にヨーロッパを一周したときに、「日本ってどんなところ? ドラえもんとピカチューのぬいぐるみと、カプセルホテルに泊まってるの?」みたいな(笑)
その質問に、うまく答えることができなくて、そのアンサーとしての本みたいな位置づけになってるんですね。
なので、ゆがみでは初めてバイリンガル表記にしましたので、栞日さんを訪れる方々にもお手にとっていただけると嬉しいなと(笑)

菊地さん:承知いたしました。
ほっしー:ということで、今日は、ほんとうにありがとうございました!
ゆがみ一同:コーヒーとドーナツ、ごちそうさまでした!
菊地さん:ありがとうございました〜

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おくさまは後ろでお仕事ちう。

菊地さんの活動

栞日 長野県松本市深志3-7-5
ALPS BOOK CAMP 長野県大町市平森

ゆがみ@松本のランチ候補

■松本といったらの「お蕎麦」なら
野麦 長野県松本市中央2-9-11
長野県辰野町小野地区の地粉のみを使った九割そばを使用。
数が限られているので、前もって電話確認をするのがオススメだそう!

蕎麦倶楽部佐々木 長野県松本市大手4丁目8−3
◎山がた 長野県松本市中央4丁目4−37

monkava 長野県松本市大手2丁目3−20
 そば粉のガレットのお店。

■松本っぽい洋食屋さん
おきな堂 長野県松本市中央2丁目4−10
クラフトフェアまつもとで、カツカレーとレモンスカッシュをいただきました。

■おすすめの居酒屋さん(日・祝はお休み)
しづか 長野県松本市大手4丁目10−8

■最終的にゆがみがいただいたのは、
デリー 長野県松本市中央2丁目4−13
なまこ壁の建物で食べられるカレー屋さん。

※GoogleMAPでランチマップを見てみる。



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栞日さん コーヒー編/松本に到着
/カレーと栗あんみつ編
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